2010年12月8日水曜日

鷹匠


鷹匠は大名や将軍が鷹狩をするときの鷹を飼育 訓練する役目
刀を腰に 脚絆をつけて 鷹をかざして 格好をつけています  
俳句では冬の季語のはず
好まれた絵柄だとみえていく種類もの鷹匠が残っております

2010年10月17日日曜日

花売り娘


今月の大津絵は少し華やかな花売り娘を添付します
着飾った娘さんが天秤棒を担いで両端に花をいれた鉢をになっている図  後期に描かれた大津絵で
後ろを振り向いたポーズは藤娘などに見られる大津絵の典型的なポーズ。 着物の波の模様も大津絵によくみられるものでそれまでに描かれたいろいろな絵柄を参考にして作画されたことが分かります

2010年8月14日土曜日

瓢箪鯰


瓢箪鯰は猿が大きな瓢箪を抱えて鯰を押さえている絵柄です
ぬるぬるした鯰を曲った瓢箪で押さえ込もうとしても出来るはずが無く、思慮の足りない行動を猿知恵にたとえて風刺しているところです
また要領を得ない人やそうした場合を皮肉る意味もあると言われております
この画題はもともと禅宗で問答の題材であったことでも知られています
大津絵では世俗画として古くから描かれていた人気が高い画題で色々の構図のものが残っています
また後期には 諸事円満に解決し人と水魚の交わりを結ぶにご利益がある護符として売られていました
後期大津絵では絵柄に修身的な言葉を書き添えて売っておりました
道ならぬ ものをほしがり やまさるの こころかとや ふちにしつまん
ひょうたんに にたるしあんの さる知恵て いる本心の なまず押さえん

2010年8月8日日曜日

外方の梯子剃り


"外方の梯子剃り”と呼んでいる絵です
いかにも大津絵の本領発揮というべき絵柄です
外方とは七福神の中の福禄寿のことでこの長い頭に梯子をかけて大黒さんが頭を剃っている図
別に物語があるわけでもなくただ福の神の取り合わせだけ これが人気があったらしく
多くの大津絵が残っています  後期大津絵では大津絵十種の中に含まれております
昨日は風があって少し楽だったけれど今日は結構気温が上がりました
近畿南部が雨の予報ですがこの辺はダメみたいです
彼岸までの辛抱?

2010年7月8日木曜日

雷公


大津絵の雷公です 雷と太鼓とも呼んでいます  
雷が大切な太鼓を落として碇で一生懸命吊り上げようとしているところ
この滑稽な絵柄が人気を呼んだようで割りと多くの大津絵が残されています

2010年6月12日土曜日

鬼柊鼠


今年は春を通り越して夏がやってきました 暖房器具をしまったらクーラーのご厄介です
今月は大津絵の本領の絵柄を添付しました
節分頃鬼が嫌うというので軒先に鰯の頭と柊の枝を乗せる風習あります
鰯の頭と柊の枝を咥えた鼠に恐れをなして梯子によじ登って
逃げている様子を描いたものです 小さな鼠に大きな恐ろしいはずの鬼が逃げている様子が
滑稽で民衆に喜ばれていたのでしょうか 大津絵ならではの絵柄ですね 現物が残っています 

2010年5月5日水曜日

藤娘


大津絵の美人画の代表として一番広く知られたのは何といっても藤娘ですね
良縁 安産の護符としても広がり、そのために多くの藤娘の絵が現存しています

その中で今月添付した藤娘は大津絵の初期のものだと考えられていて普通に見られる
藤娘とは違って笠をかむっておりません どこか浮世絵に近いような感じです

今日は無茶苦茶暑くなってきました  つい先日寒かったのが嘘みたいです

2010年4月7日水曜日

町奴


昨日は20℃で汗ばむ位だったのに今日は一転9℃風も冷たくやりきれませんね

大津絵は町奴と題しています 浪速五人男 の中の雁金文七 
歌舞伎で白波五人男として上演されていて浮世絵にも役者絵として描かれておりました
恐らく大津絵屋も浮世絵をまねしたものでしょうが 伊達男とはとても言えないような
描きかたでいかにも大津絵らしい絵柄です

2010年2月13日土曜日

三味線







今回添付する絵柄は今までよく似たもので狐が女に化けて三味線を弾いている絵柄がありますがそれらは明らかに狐だと分かるように尻尾が出ていたり足がとがっていたりまた耳が獣のような三角になっていたりするのですが今回の絵柄はそうした狐らしさがないので本当の女?が三味線を弾いているように見えるのであらためて描いてみましたあまり見受けられない絵柄です