2011年5月30日月曜日

法然と善導大師


大津絵にしてはとても珍しいのですがこの法然上人と善導大師の絵柄があるのです
 向かって右が善導大師です 法然上人が 四十三歳から毎日7万遍の念仏を欠かさず勤めていたところ
腰から下が金色に輝いた善導大師が夜な夜な現れて説法したという故事を大津絵屋が絵にしたものです
ともに念珠をもち念仏を唱えている 善導大師の口から仏が出たことが描いてあります

2011年4月21日木曜日

一休禅師と地獄太夫


久しぶりに送るのは大津絵には珍しい絵柄です
一休禅師と地獄太夫と名付けている絵柄ですが江戸時代に 達磨と遊女 という画題が好まれていたので
その一例とも考えられる絵柄です
達磨が遊女の着物をきて遊女が達磨の僧衣を纏う様子です
おそらく当時の世相を皮肉ったものでしょうか

2011年2月1日火曜日

2010年12月8日水曜日

鷹匠


鷹匠は大名や将軍が鷹狩をするときの鷹を飼育 訓練する役目
刀を腰に 脚絆をつけて 鷹をかざして 格好をつけています  
俳句では冬の季語のはず
好まれた絵柄だとみえていく種類もの鷹匠が残っております

2010年10月17日日曜日

花売り娘


今月の大津絵は少し華やかな花売り娘を添付します
着飾った娘さんが天秤棒を担いで両端に花をいれた鉢をになっている図  後期に描かれた大津絵で
後ろを振り向いたポーズは藤娘などに見られる大津絵の典型的なポーズ。 着物の波の模様も大津絵によくみられるものでそれまでに描かれたいろいろな絵柄を参考にして作画されたことが分かります

2010年8月14日土曜日

瓢箪鯰


瓢箪鯰は猿が大きな瓢箪を抱えて鯰を押さえている絵柄です
ぬるぬるした鯰を曲った瓢箪で押さえ込もうとしても出来るはずが無く、思慮の足りない行動を猿知恵にたとえて風刺しているところです
また要領を得ない人やそうした場合を皮肉る意味もあると言われております
この画題はもともと禅宗で問答の題材であったことでも知られています
大津絵では世俗画として古くから描かれていた人気が高い画題で色々の構図のものが残っています
また後期には 諸事円満に解決し人と水魚の交わりを結ぶにご利益がある護符として売られていました
後期大津絵では絵柄に修身的な言葉を書き添えて売っておりました
道ならぬ ものをほしがり やまさるの こころかとや ふちにしつまん
ひょうたんに にたるしあんの さる知恵て いる本心の なまず押さえん

2010年8月8日日曜日

外方の梯子剃り


"外方の梯子剃り”と呼んでいる絵です
いかにも大津絵の本領発揮というべき絵柄です
外方とは七福神の中の福禄寿のことでこの長い頭に梯子をかけて大黒さんが頭を剃っている図
別に物語があるわけでもなくただ福の神の取り合わせだけ これが人気があったらしく
多くの大津絵が残っています  後期大津絵では大津絵十種の中に含まれております
昨日は風があって少し楽だったけれど今日は結構気温が上がりました
近畿南部が雨の予報ですがこの辺はダメみたいです
彼岸までの辛抱?