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瓢箪鯰
瓢箪鯰は猿が大きな瓢箪を抱えて鯰を押さえている絵柄です
ぬるぬるした鯰を曲った瓢箪で押さえ込もうとしても出来るはずが無く、思慮の足りない行動を猿知恵にたとえて風刺しているところです
また要領を得ない人やそうした場合を皮肉る意味もあると言われております
この画題はもともと禅宗で問答の題材であったことでも知られています
大津絵では世俗画として古くから描かれていた人気が高い画題で色々の構図のものが残っています
また後期には 諸事円満に解決し人と水魚の交わりを結ぶにご利益がある護符として売られていました
後期大津絵では絵柄に修身的な言葉を書き添えて売っておりました
道ならぬ ものをほしがり やまさるの こころかとや ふちにしつまん
ひょうたんに にたるしあんの さる知恵て いる本心の なまず押さえん
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